低身長症|基準を下回る低身長症の原因と対策は?

子供の身長の伸び方には時期や度合いに個人差があるものですが、一定の基準を下回った場合は医学的見地から「低身長症」といわれるものかもしれません。

 

すくすく大きくなってほしいと願っている親御さんにとってはとても気になる問題ですので、「低身長症」とは何か?どのような特徴があり、何が原因で起こってしまうのかなどについてまとめてみました。

 

子供たち

 

低身長症の特徴とは?

医学的に低身長症であると定義される子供の割合は、男の子は男の子、女の子は女の子それぞれ100人のうち、2〜3割程度といわれています。
この割合をみると、低身長症が何か悪いものというわけではなく、「身長が低めの子」という分類なのだとわかり、ちょっと安心ですね(#^.^#)

 

ただ、気になる「低身長症」と定義される基準については、次の2つの観点から判断されるのだそうです。

 

 

平均身長より著しく低い場合

まず一つの目安として、子供の身長が同性同年齢の平均身長に比べて著しく低い場合に該当するようです。

 

母子手帳などに載っている成長曲線をみると、よく+2SD〜−2SDといった標準枠が表示されていますが、これは平均身長とのばらつきの大きさ(分布幅)を示したSD値(Standard Deviation)が使われます。
この下限である−2SDを下回ると「低身長症」といわれます。

 

 

1年間の身長の伸び率が著しく小さい場合

もう一つは、1年間の身長の伸びが、同性同年齢の平均的な伸び率に比べて低い場合も低身長症と判断されます。
ここでもSD値が使われ、−1.5SD以下の状態が2年間続いている場合は、「低身長症」であるとされるようですね。

 

具体的な数字の目安としては、小学校低学年の場合は、男女ともに1年間で5〜6p身長が伸びるのが標準であるのに対し、この数値が4pを下回る状態が2年以上続くと、低身長症となります。

低身長症の原因とは?

では、こうした低身長症は何が原因なのかを調べてみると、そこには何らかの病気がかかわっているケースとそうでないケースがありました。

 

病気が原因ではないケース

○遺伝的要因
父や母の背が低い場合などの遺伝的な要因が関係している場合です。
但し、親からの遺伝が子供の身長に影響する割合は20〜25%といわれています。

 

 

○環境的要因 
身長を伸ばすためには、@必要な栄養、A適切な運動、B質の良い睡眠という3つの要素が必要とされますが、生活環境によってこれらが整っていない場合、身長の伸びが妨げられていると考えられます。

 

この環境的要因こそ、私たち親が取り除いてあげなければならないポイントですね。

 

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しかし、それ以外にも原因となる要素が一切見当たらないケースとして「特発性低身長症」や「体質性低身長症」、「非内分泌性低身長症」があります。
これらについては、医学的にも原因がわからない・・・ということですので、素人である私たちにはもっとわからない領域になりますね。。。

 

病気が原因となっているケース

こちらは身体に何らかの異常があるために低身長症になってしまっているケースですので、できるだけ早く病院を受診して改善のために医師の指示を仰ぎたいですね。

 

docter

 

●成長ホルモンの分泌異常(成長ホルモン分泌不全性低身長症)
骨の成長=身長の伸びを促進させる成長ホルモンが十分に分泌されていないために低身長症になっている場合です。

 

一つには外傷により下垂体が障害を受けているケースや、脳腫瘍によって分泌不全に陥っているケースがありますので、病院で検査してみてもらわなければなりません。

 

 

●甲状腺ホルモンの分泌異常(甲状腺機能低下症)
成長ホルモンばかりが注目を集めていますが、実は甲状腺ホルモンも身長の伸びに大きく関係しています。

 

この甲状腺ホルモンの分泌異常には、慢性甲状腺炎によって甲状腺が破壊されるもの(原発性甲状腺機能低下症)や、生まれたときから甲状腺機能に低下が見られる先天的なもの(クレチン症)などがあるといわれています。

 

 

●染色体の異常(ターナー症候群、プラダー・ウィリー症候群など)
女児の2000人に1人程度の割合で見られるターナー症候群や、男女問わず1万人に1人程度の割合で見られるプラダー・ウィリー症候群は、いずれも染色体に異常がある病気です。
その症状の一つとして低身長症が起こる場合があるといわれていますね。

 

 

●骨・軟骨の異常(軟骨異栄養症)
軟骨無形成症や軟骨低形成症など骨や軟骨自体の異常による病気で身長が伸びない場合もあるようです。

 

 

●内臓疾患(慢性腎不全など)
心臓や肝臓、消化器などの臓器に疾患があることで栄養を十分取り込むことができず、身長の伸びに影響が出る場合があります。

 

 

●子宮内発育不全による影響(SGA性低身長症)
出産時に「子宮内発育不全」により平均よりも身長・体重が小さく生まれたことが影響し、身長が平均より著しく低くなる場合があります。

 

 

このように低身長症をもたらす原因はさまざまですが、原因に合わせた治療を行うことで改善が期待できるといわれていますので、私たち親は、自分の子供に低身長症が疑われる時は速やかに病院を受診し相談するようにしましょう。